企業訪問
 
 「車校」って愛知県民だけに通じる自動車学校の呼び名のようです。  愛知県では、運転免許証は40年以上前から高校や大学を卒業する前にとっておくべきほぼ必須の資格でした。
 八事の文教地区にまもなく60周年を迎える車校「中部日本自動車学校」があります。
 昭和区民ならずも名古屋市民なら名前はもちろん知っているし卒業生もたくさんいます。車の歴史と共に歩んできた老舗の「車校」だからこそきっと苦労話もたくさんあることと思い、かなり前に?「中部日本自動車学校」を卒業した私たちで懐かしがって取材に行ってきました。
   

Q:

ほぼ現在の免許の制度の発足とともに開校されたのですね。
何もかも最初なのでいろいろとご苦労があったのではないですか?

A:

まず指導者育成のための教本の制作ですね。当時は修理工場も少なかったのである程度は自分で直して運転できるような指導をしなければなりませんでした。
学科や法令、運転技術の他に構造や物理学も教え、今なら自動車整備士3級に匹敵するほどの知識を学んでいました。
今はメンテナンスフリーでバッテリーの交換すらドライバー自身ではできなくなりました。
   

Q:

学生も時代と共に変化してきているのでしょうか?

A:

開校当時は裕福で車の好きな人が主でしたが、やがて就職に運転免許が必要になり、18歳になるとともに高校生からの免許取得が主流となりました。現在は大学生がほとんどですね。
現在4割がMT免許、残り6割がAT限定免許ですね。
日本の運転免許証は国際免許に変更できることもあり、在日外国人の受講者も多いです。
英語対応の授業は1ヶ月待ちになっています。
また、高齢者の免許更新にともなう受講やペーパードライバーも多いため企業からの講習依頼や運転のレベルチェック(運転技術確認)の依頼もあります。
   

Q:

教本は開校当時からずっと自社制作されているのですか?

A:

全国1,300校のうち1,000校で使われています。
また、最近ではパソコン教本やインターネット学習システム「満点様」(問題集)などのIT教材も制作しています。
   

Q:

こちらでは地域貢献活動もされているのですか?

A:

学校界隈の清掃や災害時のボランティア派遣。近隣の保育園への交通安全教室や滝川小学校の校外学習の場、滝川フェスティバル、昭和区民まつりなどに参加活動しています。
   

Q:

これからの自動車学校の役割はどのように変わっていくのでしょうか?

A:

すでに事故が起きる原因は車輌の故障や技術の未熟さなどはほとんどありません。
ゆずりあいのマナーや親切心、ドライバーのメンタル面や高齢者ドライバーの身体の問題など人それぞれが気を付けていればもっと防げるものです。それは自動運転になっても同じように必要な事と考えています。
   
 

2/8(月)は大学生が春休みに入り、ロビーもにぎやかでした。講習車輌130台、スクールバス13台、八事の高台に51,000uの広大な敷地
正面玄関には「一生無事故」の石碑 校舎の一部はノスタルジックな赤レンガの壁がまだ残っていました。

     
 
 

10,000リットル保有の
ガソリンスタンド

赤レンガが残る校舎の壁


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